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準指導員検定

日時:2007.2.27〜3.1(金〜日)
場所:氷ノ山スキー場
主管:兵庫県スキー連盟

リポート:
なか・けんじ
受験者32名 合格者:7名

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【けんじリポート】
2009年 冬 私にとっては忘れられない年となりました。

2月27日から3月1日まで、兵庫県スキー連盟の主催する、準指導員検定を受験してきました。
この場をお借りしてその奮闘記を記してみたいと思います。

【2/25(水)雨】
この日より仕事を休んで、さぁ戦場へ!しかし大雨との事です。滑りに行くか、それとも学科の勉強に充てるか・・・。悩んだ結果、家で学科の詰め込みをする事に。4条、5条、6条など、次から次へと憶えないといけない事がたくさんあります。しかし、悲しいことに1つ暗記すると、1つメモリーが消去されます。先入れ先出し法のごとくです。しかも歩留まりゼロです・・・。毎年必ず出ているところを重点的に押えてこの日は終了。明日から戦地に赴くため、早めに就寝。

【2/26(木)曇】
受験1日前です。居ても立ってもいられない受験者の姿が・・。ベルからも私を含め数名が来られています。この日はゲレンデで会ってもあまり話もせずに、皆もくもくと自分の滑りを確認しています。お昼過ぎにゲレンデを後にして、宿でみんなで真面目にお勉強をします。「あ〜・・もう憶えられん!」、「俺はここの問題はもう捨てた!」、「I Love Snowが出るんちゃうか?」みんな、勝手なことを言いながら、苦しみながら頑張りました。いよいよ明日から本番です。お酒もほどほどに就寝。

【2/27(金)雪後曇】
朝、食事を済ませて学科試験に向かう前、「鉛筆、よし!」「消しゴム、よし」と持ち物の指差し確認を終え、いざ丹戸の集会場へ!と、いうところで事件勃発!ヨコチャンの老眼鏡が見当たりません。これがなければ答案用紙が見えないとの事です。えらいこっちゃと皆で探すと、布団の下から出てきました。が、無残な姿に・・・。老眼鏡のツルが2本とも取れてしまってます。しかも取れた2本のツルが「ハ」の字を決めてます。「おーっ、老眼鏡がプルークボーゲンしてるで〜」「これは75点のプルークボーゲンやで!」と、朝から、しかも試験前に皆で大爆笑してしまいました。(ヨコチャン、スミマセンでした・・・)
取れたツルは、すぎさんの応急手当のおかげで復旧し、事なきを得ていざ学科試験へ!
なんとか学科試験も終え、いよいよ実技です。
初日は@トップ&テール大回り Aテール小回り Bトップ中回り Cトップ大回りの4種目。テール小回りを除き、他は得意種目だったので比較的リラックスして滑ることが出来ました。懸案のテール小回りは、ローテーションで私がトップスタートでした。「俺、前走かよ・・・」と、思ってましたが、ラッキーなことにデラがけ直後なので、めっちゃ滑りやすく、ジャッジ目掛けて一直線に、丁寧に丁寧にずらして降りていきました。検定という緊張の中で手ごたえのある滑りをすることができました。しかしトップ中回りではジャッジの前で跳ね上げられ、バランスを崩し少し凹んで初日は終了。

【2/28(土)曇】
検定2日目は、D制限滑降 E不整地小回り Fシュテムターン Gプルークターン Hプルークボーゲンの5種目です。しかも後ろに行くほど、種目難易度が増してきます。合格を大きく左右するといわれる、いわゆる低速三種目が最後に控えています。全く気を抜くことが出来ません。まずは制限から。インスペでコースを確認すると、極端にきつく旗門を振っているところは無さそうだったので、思い切ってスピードを出していきました。まずまずの滑りをすることができたと思います。続いて不整地。上から見ると浅い溝コブのラインか、整地してないグサグサ雪ゾーンのどちらを滑るか選択を迫られます。溝コブを選んでスタート。無事にゴールするも手ごたえが感じられません。焦ってきたところで、私の最大の難関のシュテムです。さっきの不整地で使ったバーンを使います。今まで言われたことをメモをみて思い出しスタート。全然手ごたえが感じられません。さらに焦ります。続いてはプルークターンです。今回、一番悩んだ種目です。いろいろあって(ここでは書けませんが)検定2週間前に、プルークターンの滑りを急遽変えました。が、いろんな人に相談して、検定3日前に、O串さんの助言どおり、これまで練習してきたプルークターンで勝負することに。これが功を奏したのか、まずまずの手ごたえを感じ、最後のプルークボーゲンへと続きます。最後の最後の種目、プルークボーゲン。この冬だけでも何十回、何百回したかわかりません。自信を持ってスタートします。上でイメージしたとおりの回転弧とスピードで降りてくることが出来ましたが、なんだかジャッジの目がいつも以上に厳しい。食い入るように見ています。いや、睨んでいるようにも見えました。これにも臆することなくジャッジの目の前でストップして検定終了。やっと緊張から開放されました。その夜は、他のクラブ員の受験者も交えて大宴会。夜も更けてお開きに。

【3/1(日)雪】
昨晩は酔っ払っていたのに、緊張と不安であまり寝られず、寝不足のまま閉会式へ。そして合格発表。「105番」コールされました!。最初に受験するといってから4年目。いろいろあって今年まで受験できませんでしたが、この4年間、ずっと準指に照準を合わせて頑張ってきたのがやっと実を結んだ瞬間でした。ベルSCからは私とN村Iさんの二人が合格しましたが、今回、惜しくも結果が出なかった6名は来年、必ず合格します!!来年はみんなで笑いましょう!私とN村Iさんは、ひとまずお先に指導者としての道を歩んでいきます。

最後に、兵庫県の準指受験者の皆さま、ベルSCより、S旗さん、Y山さん、N村Iさん、N村Kさん、K崎さん、S本さん、M山さん、Y田さん、今シーズン一緒に受験できて本当に楽しかったです。一緒に過ごした時間は最高の宝物となりました。また、検定当日に応援に来ていただいた方、本当にありがとうございました。また、自分の練習を割いてまでレッスンしていただいたYJ氏、県連の庶務としてサポートしていただいたF川さん、そして会長と、ここには書ききれない皆さまのご協力に感謝してレポートを終わります。


【なかリポート】
とうとう準指検定の日がやってきました。ベルからの大量受験による心強さやそれゆえのプレッシャーなども感じたこの数ヶ月ですが、それは別の機会に譲ることとして、試験当日のゆれる私の心境を振返りながらお伝えします。

■ 前日入り
昨年のM川さんのリポートや仲間からの助言もあり、前日から会場入りして望むことにしました。今までの疲労をこの日にリフレッシュして、雪上で少しの確認した後は宿で学科の勉強!!と思っていたところに仲間から出発時間のメールが・・・
「AM5:00にこちらを出発します。」(えっ!! いつもより早い。燃えているなぁ。)
  宿に荷物を入れ、リフトの運転とともに雪上へ。ほどほどの予定が、14時頃まで滑り、明日への決意も新たに宿に帰りました。
  宿での夕食も終えると、20時過ぎ頃から皆がソワソワしている。どうやら本部の宿舎に明日の検定バーンや種目順が掲示されるらしい。何度か覗きに行った後、明日の検定バーンを控えて帰ってきました。早速、シュミレーション(・・よしOK)
【開会式会場にも掲示されますが、当日はバタバタするので、早めに確認&対策しておくことをお勧めします。】

■ 一日目
  いよいよ、第一関門の学科試験です。答案用紙を開くと、一生懸命に覚えた質問が・・M川式学科対策キターと思ったのもつかの間・・
(あら、これ何、え〜っ、こ・これはプリントからの問題!!、まさかの旗門。)
やられました。昨年の情報を元に、過去問対策重視できた受験者の深いため息があちらこちらで・・・かすかな記憶をたよりに埋めれるところは埋めて、後は神頼み(&部分点狙い)で学科は終了しました。

  午後からの実技種目は@トップ&テールの大回り、Aテール整地小回り、Bトップコントロール大回り、Cトップコントロール中回りの順番。
    13時に集合という発表だったので、早めに昼食して、設定バーンを数本滑りました。ベル伝統?の「大人の常識、集合は10分前」の標語を確認しつつ、12時40分前には
リフトに乗るのをあきらめ集合場所へ・・・向かうと、役員も含めてほぼ全員がそろいつつある。(え〜、皆早い。さっき○○さん、リフト乗っていったよ。まさか・・・)
  決して遅刻ではなかった○○さんですが、雰囲気的には待たせた状態に。開始早々から緊張感が漂います。翌日も、この状況に陥る人が何人も(実は私もその一人)。この検定会では、開会式から閉会式まで全て大人の常識15分前でした。
【15分前集合は当たり前。来年はたぶん20分前集合かな!?】

さて、実技がいよいよ始まりました。初日に苦手種目がなかったので、これならうまく気持ちを盛り上げていけそうだと思いながら、いざスタートラインへ。ビブ番号は、縁起のいい114(いいよ)で、ほぼ真ん中あたり。
さすがに最初の種目は緊張しましたが、以後は、ほぼ平常心でスタートを切ることができました。とくに、私の前後におられた皆さんが(全て女性ですが)やさしく接してくれるので、待ち時間の切替がうまくでき、本当にリラックスできました。
(F川さんいい番号をありがとう。でもこの番号は、前後4人の女性に囲まれた絶好のポジションだなぁ。あのF川さんが、こんないい場所を選んでくれるかなぁ。。。まさか、これは罠!!。・・・すみませんF川さん。リラックスしようと、こんなことを勝手に妄想してました。皆さんF川さんは素晴らしい人ですよ。決して誤解しないで下さいね。)
  初日の実技は、大きな失敗もなく(たぶん)、最後の中回りのゴールで待っていてくれたクラブ員の笑顔のおかげで気持ちよく終えることができました。

■ 二日目 
  いよいよ試練の二日目です。天候もよく、言い訳できない状況です。
  午前中は@制限滑降、A不整地小回り、午後からBシュテムターン、Cプルークターン、Dプルークボーゲンです。

  制限滑降は、ほとんど練習したことがないので、講習会の時に聞いた「積極性」を重点にして滑りました。タイムも計測していましたが、気にしない・・積極的にです。
  不整地小回りは、特設バーンのコース状態が上からはわからないのと、滑走順が最後から3番目ということで、緊張よりもコース選択やどう滑るかでかなり迷いました。
  半数近くが滑りおえて、真中のラインの上部がコブになってきたので、ここを丁寧に確実に滑ろうと決めました。ところが、いざ滑ってみると、上部の3ターンぐらいしかコブはなく、思った以上にかなり丁寧な滑りで終わったような感覚に。そしてゴール直前で斜度が緩くなっていたため、最後の場面でやや後傾・・すぐに修正したけど、ちょっとドキドキ。
(え〜っ、これって下から見たら「かなり無難にいって、ちょこっと失敗のケース???」や・やっちまったか!!)

  そんな直後に、後方から「Iさん」との声が、振り返るとO串さんとF森さんの姿が・・すぐさま駆け寄り、先ほどの滑りを聞くと「いい滑りでしたよ」との力強い声と笑顔。
  今考えると、少し取乱していている雰囲気を察して、あえて声かけてくれたんでしょうか。真実はどうあれ、クラブ員の応援のありがたさを本当に感じた瞬間でした。
【応援は絶対必要です。ちょぴり緊張するけど、勇気100倍もらえます。】

  午後からは、超難関の種目です。周りの受験者も緊張気味。
  不整地小回りで荒れた特設バーンを使ったシュテムターンは、一部石が出ているところにポールを立てており、上からみるとちょうどターンする場所でじゃまになっている。ゴールも練習と違ってかなり遠いけど練習のイメージで、何とかクリア。
  次は、養成講習会で「ナイス!プルークボーゲン」と言われた、鬼門のプルークターンです。チェック事項を確認してスタート。これまでの練習で、うまくまとめようと考えすぎると失敗することがわかっていたので、あえて、この種目を落としてもいいやと開き直ることにして、今できることを確実に表現できるようにと滑りました。

  そして最後のプルークボーゲン。ゴール場所がはるか彼方に見える。悲しいことに、直前にまいた硫安で雪面はガリガリ鳴っています。(スピードコントロール大丈夫か?)
  何度も練習したことを手帳で確認し、我らがYJさんの言葉を思い出しながら自信を持って(というか気合を入れて)滑りました。本当に長〜く感じました。ゴール近くになると、検定員の姿がはっきりと見えてきましたが、なんか様子がおかしい。???
(うわっ・・全員が体を前に乗り出して、食い入るように見ている。なんだ、この雰囲気は検定員オーラが全開じゃないか・・・ま・まずい、これはまずいぞ!!)
 最後の3ターンは丁寧に、そして慎重に、確実にプルークを維持したままストップ。止まった後も身じろぎもしない検定員の皆さん。こ・怖かったです。はい。
 【改めて感じたプルークボーゲンの重要さ。これは合否を左右します。】

■ 試験終了から最終日
  やっと試験も終え、知り合った仲間を招いてのご苦労さん会。住乃屋さん遅くまですみませんでした。すっかり緊張のとけた我々は、自虐ネタでいじり・いじられ、爆笑の中で大いに盛り上がりました。(不思議なもので、今回の合格者6名が一緒に飲んでました。こんなことってあるんですね。)
  すっかり酔っ払って、11時過ぎにはダウン。ふと気がついて目が覚めると真夜中の2時30分・・。一旦、目が覚めてしまうと、一気に不安感が襲ってきて、なかなか寝付けない。結局、4時間近く、うつらうつらしながら、この二日間の滑りを何十回と振り返りながら朝を迎えてしまいました。いやぁ、小心者ですね。本当に。でもこの時間は合否に関係なく、私にとってとても重要な時間だったと思っています。

いよいよ合格発表です。会長・役員の皆様の挨拶を聞き、主任検定員の講評にギクリとしながらビブ番号を呼ばれるのを待ちました。
結果は、M嶋さんとともに合格させていただきましたが、同じクラブから受験した6名の方には、残念な結果となりました。来年のチャレンジと合格を心より祈っています。
最後に、新参者の私を快く推薦していただいた会長をはじめ、指導・応援でお世話になった皆さん本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

[後日にて]
  1週間後のC級検定員試験のときに、準指検定時のビデオDVDをO田君よりいただきました。さっそくC級検定員の目線?で、自分の滑りのチェック・・(汗
・ ・・今日から特訓です。ハイ、頑張ります。


初日の検定風景




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