2010準指導員検定

◆日時:2010.2.26〜28(金〜日)
◆場所:氷ノ山国際スキー場
◆主催:兵庫県スキー連盟
◆受験者:30名弱?
◆レポート:パトリオットサンダー

ベルに入れて頂いたときは、一緒に滑る仲間が欲しいのと自分がうまくなりたいだけで、準指受検など全く考えていなかった。
それまで、金沢のクラブに所属していたが、コブを一緒に滑ってくれる人がいなかったので、まずはコブをうまくなり、どんな斜面でも転ばずに楽しく滑りたいというのが一番の目的だった。
予想したとおり、ベルにはコブ好きが多かった。いいクラブに入ったみたいだ。
しかし、皆それ以上に整地も上手い。だんだんコブも整地も上手くなりたいと思うようになった。そのためにはどうすればいい?しんどいかもしれんけど、上手くなるためには理論も勉強して準指受検したほうが急がば回れでは!? クラブの先輩から、準指受けるのはかなり大変で、それでスキーが嫌いになる人もいると聞いていたので、それでは本末転倒と夏の間ずいぶん考えた。
入って2年目で手を挙げても誰も白い目で見る人もなく(いたかもしれないけど、感じなかった)、おおらかなクラブだなぁ!
長ったらしくなるかもしれないが、1年目から振り返ってみる。こんなの読めるのは余程ヒマな人?

【1年目】
わけ解らず受けた感じで、お話にならない落ち方だった。直前にシャモニーツアーに行ったこともあり、学科の方も準備不足。教程は持って行ったが、スキー兵庫を持たずに行ったので、過去問する時間がなく、4・5・6条で撃沈。標高3800mからのバレ・ブランシュの大氷河でボーゲンの練習をして笑われたが、その甲斐全くなし。
雪不足での戸隠受検は大変だった。前泊しなかったので、一睡もせず1日目に実技検定を受けてから、夕方にがんがん暖房の利いた「シャルマン」で学科試験。これは本当にきつかった。オマケにその日の夜は疲れて、スキーブーツを○串号のなかで一晩冷凍保存してしまう失敗もあった。散々だった。なお、ベルの名誉にかけて言うが、ブーツが履けずに集合時刻に遅れたのではない。間に合っていたが、最後に並んだだけだった。
○串さん合格おめでとう。

【2年目】
今回は本気で頑張った。凄い気合いのM川さんがクラブ入会と同時に受検、負けてなるものかと頑張ったが、あっさり負けた。M川さんは途中ブランク空けて、ずっと練習を積んでいたらしい。気合いが違うのは当たり前で技術も違う。特に演技の見せ方がうまい。
かなり練習した積もりだったが、実技は○3つのみ。まだまだ遠い。M川さんおめでとう。後からクラブに入った人に追い越された。

【3年目】
今シーズンは教程が変わる前の最後の検定になるらしい。今年受かっておかないと今までの練習がパーになる。何とかしなければ、という気持ちが強くなる。
クラブ総会の時に受検の意思表示をしなければならないのだが、手を挙げたのが、何と!!9人、驚いた。誘いあったわけでもないのにこれだけの人数が手を挙げるとは、クラブの皆の意識は相当高いということの証拠だと思った。
大勢と受検すると何かと便利な反面、周りから注目されるから、ルールを守り受検時の団体行動時はなるべく私語を慎むよう申し合わせを行った。学科講習の時受検生の4分の1はベルだった。しかし、大勢で受けると楽しい!!シーズン初めから2月までは、ほとんど一緒に行動することになるし、夜は宿でにぎやかだ。やかまし過ぎる気もするが、いつもお世話になっている住乃家さん、ありがとう!!と同時にごめんなさい。
結局、仕事の関係で受けられなくなった紅一点の○やちゃんを除く8名で挑戦することになった。○さむさんと○んじさんの2名が合格!!おめでとう。
また後から追い越された。スピード違反違う?(本音は追い越し禁止や!!)でも、○が6つに増えた。嬉しい反面、あと一つ○ついていれば、合格やったやん!!と口惜しい気持も充満。シュテムを含む大回り系が全部落ちている。来年の課題がはっきりした。

【4年目】
今回は受けようかどうしようかという迷いはなかったものの、やっぱり教程が変わった。どうも種目が6種目になって、単位制になるらしい。取った単位は4年間有効らしいが、ということは!!、全種目合格せなあかん!! 目の前が暗くなった。せっかく去年あと一種目までいったのに全種目合格?? 
単位の中身をみるとAが横滑りと谷回り?B単位が急斜面大回りと急斜面小回り、C単位は総合滑降と不整地小回り、そしてD単位が学科。横滑りがなんで??「谷回り」左右1回転ずつとは、なんじゃこれ??、苦手な大回り系がBCに散りばめてあるやん!!これは下手したら全滅になるな、とおののいた。オレはなんて不幸なんだ!!
とにかく今シーズンはコブはほっといて、大回りオンリーくらいの気持ちで練習しようと決意を新たにしたのであった。
12月からは長野方面に行きまくった。なぜかSIAレッスンに始まり、年末八方スクール+YJ&○串レッスン白馬5日連続、正月明けのデモレッスン(聖佳ちゃんレッスン3日間!!)、今年の新しい「谷回り」を頭では理解してきたが、まだ身体がついて来ていない。

特講
特講で講師をして頂いたハ○○ト先生の指導が頭と身体を結びつけてくれた。頭で考えるイメージと実際の動きは随分違うことが多いが、先生の指導で急に近づいた気がした。ピッタリきた感じだ。この特講は最高だった。聖佳ちゃんが言っていたことを、改めて、なるほど!と思った。

氷ノ山合宿
その翌週のクラブ最大イベント氷ノ山合宿では、我らがYJ指導員とM川さんが準指受検班を一日ずつ診てくれた。
嬉しいことがあった。この合宿で長い間お休みされていたクラブを代表する名指導員、我らがたー○ー指導員が復帰したのだ。過去最多の55人もの参加があったのも、たー○ー指導員に会いたかったからに違いない!!加えて個人的に的確なアドバイスをしてもらえた、嬉しい!復帰おめでとう!!
さらに我がクラブのすごいところは、その翌週(受検一週間前)にもう一度最終点検をしてくれるところだ。YJさんありがとう、自分だってもっとフリーで滑りたいはずなのに!!


新しい知識の創造
スキー教程に「インタラクティブ」とか「ネットワーク」という言葉がある。教程には「ネットワーク」により「新しい知識を創造することができる。」と書かれている。みな受検生は何これ?と普通は丸暗記するだけの用語なのだが、クラブ員5〜6人でワイワイ冗談を言い合っていたとき、その創造の瞬間はやって来た。○くちゃんがスキーブーツ用の大きな靴べらを持ってきていたので、それいいな!!って言ったとき、「新しい知識の創造」が起こった瞬間であった。「セ○タさん、それ、腕につけて滑ったらどう!?(素晴らしい!!)その靴べらを腕につけて何かで巻いて固定したら肘曲がる癖直るんちゃう?」
それとも、大リーグ養成ギプス(古!!)みたいなのつけて滑ったら、長年のこの肘曲がる癖直るかもしれんな。翌週、特講のとき、ハ○○ト先生に言ったら大笑いされた。そのあと、家に帰る途中、近所にあるヒマラヤスポーツがまだ開いている時間だったので、ダメもとで寄ってみた。サポーターとかテーピングのコーナーを見たが、見た目ではよく分からないので、店員さんに、かくかくしかじかでこんなのないですか?と聞いてみたところ、(フツーに)ありますよ!!色々種類ありますけど、このメーカーのが一番がっちり固定できますよ(^.^)
左右組で3,800円也、その名は「スーパー エルボーラップ」。アメリカ製だ。これで長年の癖が直り、もし検定受かったら安いもんや、と当然に飛びついた。
これで、肘のことを気にせずにほかの所に注意を注げる。いっぱい考えながら滑らんといかんのに助かる!!ありがとう! その後の私は別人のような?シルエットで滑走したかどうかは??お任せします。

単位制
検定の2週間ほど前になって改めて気づいたのだが、単位制ということは! 来年は落ちた単位だけ受ければいいということは!?D単位の学科落としたら、来年は落ちた人と新受検の人だけで小人数で受けることになる、それは絶対に嫌だああぁぁ!! 焦った、何でもっと早く気づかないんや。検定本番の前の週は土日とも天気よかったが、グッと我慢して一日は学科の勉強に充てた。

検定当日
いつもの通り、開会式のあと、学科試験が始まった。試験問題見てだんだん青くなってきたのが自分でも分かる。これまでで一番難しい!!一生懸命勉強したところからほとんど出ていない。教程のどっかに書いてあったな、という設問が多かった。例年と違って1時間で退席する人はほとんどいない。最後まで粘って、一応全部書いた。いつも出る「あなたが目指す指導者像」も今年に限って事前にちゃんと二つも考えてきたのに出ていない(>_<)。
90分の試験が終わって、正直やばいと思った。たぶん、みなそう思ったに違いない。
もう開き直るしかない、実技はみな開き直って滑った。小回りもフリー滑降も不整地小回りもスピード出して滑ってやった。


                ベルSCの受験者 精鋭5人組


検定の終わった夜
何度経験しても全部終わって、緊張感から解放されて迎える住乃家さんの鍋は最高!薄味で絶妙なだしが常連の評判だ。 今夜は騒ぐぞと皆言いながら、きのうも同じように騒いでいたことをもう忘れている。今回も他のクラブの○○サキさんが遊びに来てくれて盛り上がった。去年も遊びに来てくれた人が大勢合格した。今年もそうなるといい!!

合格発表&閉会式
いよいよだ。番号飛ばされるの慣れているし平気だぞ!と言い聞かせながら発表を待った。今年のビブは15番。 いきなり18番がコールされた。終わった(>_<) ミ○リさんおめでとう!
と思った瞬間!!   15番(^O^)  やったあああぁぁぁ〜 と叫びたかったが、格式のある場だけにがまんした。でも、なんで今年に限って逆順に呼ぶんや!? ともかく合格した。クラブ員いわく、セ○タさん、立っているときも肘曲がってたよ。
きのう、遊びに来た○○サキさんもやっぱり合格していた!おめでとう! こうして、何とかかんとか合格できたのは、自分だけの力ではない!! 当たり前だ言われそうだが、大勢の方に教わり助けて頂いた。お金もかなり使ったけど、それだけのことはあった。本当に今まで教えていただいた先生の皆様!ありがとう!!!
合格したからと言って急にうまくなったわけではない。急に人に教えれるとも思えない。これからもさらに楽しく滑りまくって、上手くなるぞ!!

一緒に受検したクラブ員の方、ありがとう。あの「新しい知識の創造」がなかったら受かってなかったに違いない!!本当にみんなのおかげだ。今年残念だった人も、1〜2回で諦めず、来年も続けてがんばろう!!


       合格証を見つめ思わずにんまり。最高の笑顔ですね。

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