ベーシックキャンプ

◆日時:2011.12.24・25(土日)
◆場所:オクカンスキー場
◆主催:兵庫県スキー連盟
◆参加者:全体 15名程度  ベルSC 4名
◆レポート:ちぱ

12月24日(土)〜25日(日) 兵庫県スキー連盟主催、奥神鍋スキー場で開催されたベーシックキャンプに参加してきました。
このキャンプは今年が開催初年度のため、 講習ではどんなことをするのかな。この時期に雪はあるのかな。定員先着20名とされているけど、受験者優先になるのかな。私が申し込んだことで、定員オーバーになって受けられない人がいたらどうしよう。。。
などなど、期待と不安と余計な心配で申し込みするかどうか、迷いに迷いました。結局、期限ギリギリになってから勢いで申し込みすることに決めました。
でもその結果、とてもいいキャンプに参加することができました。

ベルからはモビリオさん、まんちゃん、ONさんと私の4人が参加。全体の参加者は15名ぐらいでした。(一日のみの参加者も数名)

開催初日のクリスマスイブの朝、開会式に出席するため競技センターに向かいました。そこには既に開会式を待っている参加者の方がずらり。そして今回講師を務めてくださる、県連の専門委員のA講師と、技術員のS講師が皆さんの集合を待っているところでした。
緊張しつつも席に着くと、A講師から「技術選志向班でいいですか?去年は何位でしたか?滑りのどこを強化したいですか?」と次々と質問が。偉大なA講師からの突然の質問に、緊張のあまりちゃんと返答できたかよく覚えていないのですが。。。
今回のキャンプでの講習は「検定志向班」と「技術選手権志向班」とありどちらか希望する班を選ぶことができ、私は後者の技術選志向班に入りました。割合としては検定志向班を選ばれた方が多かったです。
開会式が始まると、A講師からキャンプの概要についてのご説明がありました。
(昨年は開催されませんでしたが)従来の春季キャンプに代わるものという位置づけで、このベーシックキャンプを毎年行なっていく予定であることや、シーズン初めの時期に行なうことでその年の技術をいち早く習得する絶好の機会となり、より意義のあるキャンプとなること。また、次回開催からはできれば合宿形式にしてなるべく全員が同じ宿舎に泊まり(今回は一部の参加者のみが同じ宿)、夜は講習中に撮影したビデオを用いながらのミーティングをしたいとのことでした。また、いいキャンプにして参加者増を期待していきたい、との熱の入ったお話しでした。

開会式が終わり講習が始まると、まずは今年の指導員検定種目の改定について説明がありました。
昨年のA単位は谷回りと横滑りでしたが、今年は横滑りが消え、谷回りのみに。練習すべきものが減ったのかと思ってしまいますが、実際は「制動系」と「推進系」の2種類の谷回りを表現しなくてはいけなくなった、とのこと。なぜ、「いけなくなった」という表現なのかというと、昨年より格段に難しい検定種目へ変更になっているからです。
「昨年の谷回りのイメージは捨ててください」とのS講師のお言葉。
昨年はカラダの重心を谷足の上まで持って来る動きを見せることで谷回りを表現していましたが、今年はそこまでカラダの重心を移動する必要がない、とのこと。びみょ〜な重心移動と、びみょ〜なカラダの動きでのハイレベルな表現が今シーズンの谷回りでの重要ポイントとのことでした。
まずはニュートラルポジションの確認から入り、さっそく緩斜面で「制動系」と「推進系」2種類の谷回りを教えてもらいましたが、これがとても難しい・・・。特に「制動系」はブレーキをかけながらゆっくりターンをすべきなのに、板がどんどん進んでしまいます。「ワックスかけたから?」「雪がいいから?」とも思いましたが実際は・・・ 技術がまだまだだからです。
この制動系の谷回りは、本当に微妙な動きをターン中のどの場面でもずっと保っていないといけなく、とても足腰が疲れました。



低速系の検定種目の講習に続き、二日間にわたり大回り、小回りの講習もあり技術選に向けたアドバイスをいただいて、自分の課題が明確化されました。
また、技術選の評価観点についてのお話もありました。技術選のジャッジの基準が変わってきているそうで、2つのポイントをご教示いただきました。


1つ目は、山回りがみえたら減点。ターン全てを谷回りで表現すること。

2つ目は、ストックを突きにいったら減点。

体幹運動によって滑るのが今の滑りで、ストックを突きにいく動きは末端運動とみなされ減点の対象になるとのこと。突くのではなくて、運動の結果ストックが雪面に接するのが今の滑り。
これによって小回りのストックのタイミングが以前より遅くなったこと、またスキー板から(以前より)遠い場所に突く・・・じゃなくて接するそうです。


両方の観点とも、カラダにしみついているので修正するのに時間がかかりそうですが、常に頭の片隅において滑っておくべき重要課題になりました。

夜は講師の方々、参加者のうち本部宿舎に泊まっていた方々などでクリスマスケーキを食べ、講習中に撮った谷回り種目のビデオを観て細かいアドバイスをいただきました。このミーティングで滑りの理解を深めることができて次の日に活かせている方もいらっしゃいました。

充実した2日間の講習が無事に終わり、宿に戻るとONさんの愛車が写真の状態になっていました。宿の方も「この時期にこんな集中的な大雪はめずらしい」とおっしゃるほどのドカ雪で、みんなでスコップを手に筋トレしてから帰路につきました。



あいにくクリスマス寒波のため吹雪と豪雪の2日間でしたが、シーズン直前のこの時期に旬な情報をいち早く習得できる上に、すばらしい講師の方々から丸々二日間、朝から夕方までたっぷり講習を受けることができ、とても実り多いキャンプでした。




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